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改版【ノン‐フォーマル教育】
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改版【想定外と真理】
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ことばとしては、「想定外『を』学ぶ」 ではなく、「想定外『に』学ぶ」 とか、「想定外『から』学ぶ」 ではないか? とも言えますが、 体験活動では、『を』を心構えにします。
⇒ 想定外に直面してから考える。
事が発生した瞬間は、こんなこともあるのかと、正に考えも及ばない 「想定外」 だが、その瞬間以降は、「既知」の事項、想定し得る事項となる。
想定し得る既知の事項から学べることは、「同じ過ちを繰り返さない」 程度の対応策のみで、思いもよらない事態に遇えば、また、「それは想定外だった」 と言い訳を何度も繰り返す。
⇒ 想定外と想定して、常に備えている。
自然を教場にした体験活動をとおして 「想定外」 を学び得る。自然に接し、人智の及ばないものを知り、その要素の解析を通して未知を想定する。
そして、将来に備えるため、常に、想像力を鍛え、臨機応変な適応能力を高める。
自然との接し~信仰心 ⇒【体験活動と信仰】@Act.
映画『アポロ13』⇒【子どもの参画】@Concept
体験学習は、知的理解を超え、心に作用する。
単純な情報に関する疑問には 「知的教育」 が解答する; 耳学問
経験に直接関係する疑問には 「ドラマ」(*) が解答する; 体験学習
*) ドラマの語源は「行為」(働くこと)。直接経験⇒ 体験
drama
劇、劇作・戯曲・脚本、劇文学、演劇・芝居、(一連の)劇的事件、劇的(性質)、ドラマ
【語源】ギリシャ語「行為」(働くことを表す) の意;
形容詞 dramatic,動詞 dramatize
「盲人とは何ですか」 の問いに対し:
課題:「盲人とは何ですか」 と、ことばで説明し問う
解答A:「盲人とは目の見えない人のことです」と、ことばで回答する。
―― ペーパーテスト上での解答、知的理解度としては100点だが、知的満足にとどまる。
課題: 盲人とは何かを問い、ドラマを組み合わせる。
「目を閉じてごらん。ずーっとつぶったままで、この部屋の出口を探してごらん」
解答B: 目を閉じて暗黒の中に出口を探しあてた体験を経た児童は、それが如何に苦渋に満ち困難なものであるかを身をもって感得する。
以後、「目の見えない」 と発語するとき、“見えない”という言葉に対する感情的な裏打ちがなされる。
ドラマの直接経験 (体験) が知的理解を超え、心に作用する。
知的理解は、単なる文字言葉にとどまり、「盲人とは目の見えない人のことです」 と何百遍繰り返して言葉にしても、盲人への同情は生まれず、盲人福祉行政の必要性にも気付かないかもしれない。
自身が体験することによって、課題の要点に気付き、物事の本当の理解に及ぶこともできます。
参考:『ドラマと全人教育』岡田陽, 玉川大学出版部 1985